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「音楽にもバリアフリーを」という思いのもと、自閉症や知的障害(児)者らでもクラシック音楽を存分に楽しめる演奏会「輪 和 Waコンサート」が20日、大和市鶴間の市保健福祉センターで行われる。演奏会は2007年に始まり、今年で4回目を迎えるが、運営の担い手となる家族や支援者らの輪は年ごとに広がりつつある。
「日ごろ、障害者ができない体験を楽しんでもらいたかった」。こう話すのは運営の中心的役割を担う金井之広さん(57)=座間市。ボーイスカウト活動を通じて知的障害児らと触れ合う中、障害への理解が社会で深まっていないことに疑問を感じたことが活動のきっかけだった。
通常、クラシックコンサートでは演奏中、聴衆は静かに聞き入ることが多いが、金井さんらが障害児らのために企画した演奏会は趣が違う。演奏中も聴衆は声を出したり、体を動かしたりできる。07年に「大和YMCA」と運営委員会を設立し、毎年、コンサートを行ってきた。
「演奏会に行った際、雰囲気になじめず、会場に入れなかった」と運営委員を務める近藤純代さん(52)=座間市。自閉症などのある次男の碩(ゆたか)さん(14)はクラシック音楽が大好き。以前、2人である演奏会に足を運んだが厳粛な雰囲気に慣れず、ホールに入れなかったという。緊張感のある環境が負担になったことが原因だったが、「輪 和 Waコンサート」では体全体を動かして演奏を楽しんでいるという。楽しくて喜びの声を上げても誰もとがめない。障害のあるなしにかかわらず、誰もが演奏を満喫できる。
運営に携わる志田敦子さん(46)=大和市=は「『クラシックはこう聴くものだ』と決めつけるのではなく、価値基準をなくすことが必要だ」と訴える。
今年も演奏する「横浜室内合奏団」で代表を務める佐藤大祐さん(49)は「音楽を喜んでくれる気持ちが、ストレートに伝わってくる。奏者も楽しんでいる」と、本番を待ち望む。
障害者と歩み、その活動が広がり、世界平和につながってほしいとの願いを込めた「輪 和 Waコンサート」。3人で始めた運営委員会だが、現在、思いを同じくする約20人が仲間に加わっている。
20日は「G線上のアリア」などのほか、コミカルな要素を取り入れた歌劇も披露。全席自由で1人千円。開場は午後6時。問い合わせは、大和YMCAファミリーセンター電話046(278)6281。
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車いすを使う身体障害者も外出しやすい町づくりに役立てることを目的にした試みが17日、綾瀬市役所で開かれた。「市地域自立支援協議会・身体障害部会」の主催。車いす利用者6人が参加し、市職員らの介助を受けながら、バスの乗り降りや市役所内を訪ねる”ミニツアー”を体験した。
試みの実施は、同協議会が市内在住の身障者に行ったアンケート。家族や周辺に負担になることを心配して「外出しにくい」との意見が多く寄せられた。
この日、参加者は、スロープを設置できるコミュニティバスに実際に乗り込んでから、車内で固定してもらうまでの一連の作業を体験。このほか、市役所の中では、7階まで上がって写真展に足を運んだり、トイレに入ったりするなど、さまざまな場所をまわった。
自身も車いすで生活をおくる同部会長の西川和朗さん(60)は「このような機会を通して、障害者への理解が深まり、バスなどの利用にも遠慮するようなことがなくなってくれれば」と話していた。
今後は、視覚障害者などにも参加対象を広げて、同様の試みを行っていくという。
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県民や企業から寄せられたアイデアを県の施策に反映させる「政策提案制度」の2010年度採択事業に、小田原市の自営業直井千佳さん(29)が提案した「カラーバリアフリーで創(つく)る街づくり」事業が選ばれた。11年度から2年間のモデル事業として実施される予定。
カラーバリアフリーは、外国人や色覚障害者にも分かりやすい案内表示を街頭や施設で整備する取り組み。県などによると、日本人男性の20人に1人が色覚障害で、「日常的に不便を感じないまちづくり」が求められているという。
カラーコーディネーターの資格を持つ直井さんは「北欧などに比べて日本は色に頼った表示が多い」と指摘。中でも、津波の避難表示や消火栓などで「色覚障害者に見えにくい赤色が多用されている」点を問題視し、文字やマークを併記した表示を積極導入することで「安心して歩けるまちが実現できる」と提案した。
提案制度は地域の暮らしから生まれた提案を県政に反映させようと、07年度にスタート。初回は個人やNPOなどから140件を超す応募が寄せられたが、4回目の本年度は67件にとどまった。
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